- 0 COMMENT
- SHARE
- TWEET
- EDIT
- CATEGORY金融と起こされる事件
武漢新型コロナと免疫メカニズムについて、まだまだ知られていない事が多い。今度の感染第二波は、『特段の事情』でいまも新型コロナを日本に持ち込み病院のベッドの過半数を占有する月間2万数千人の隣国の外国人が感染源集積となっている。児玉龍彦教授、誰もやってこなかったT細胞免疫測定検査を始める?
■スウェーデンに第二波は無し | 最新の集団免疫状況
https://youtu.be/2xCnkl_0LOw
【新型コロナ】スウェーデンに第二波は無し | 最新の集団免疫状況
18,906 回視聴?2020/07/25
10:28
スウェーデン移住チャンネル
チャンネル登録者数 4970人
ここ数週間のスウェーデンの状況をおさらいします。また、先日、公衆衛生庁より集団免疫についての言及がありましたのでそちらも合わせて解説いたします。
【魔女の宅急便の舞台でキャンプ】
https://youtu.be/sWdBJDPFI2U
【各種ソース】
Dagens Nyhetern 抗体保持者+T細胞介する免疫で集団免疫獲得の見通し
https://www.dn.se/nyheter/sverige/fhm-stockholm-kan-ha-40-procents-immunitet/
最新の死者数、感染者数、重症者数(常に更新)
https://www.svt.se/datajournalistik/har-sprider-sig-coronaviruset/
【チャンネル概要】
スウェーデンへ移住したエンジニアの夫と保育士の妻がスウェーデンライフの模様をお届けします。海外企業への転職方法、子供たちの学校教育のこと、スウェーデンの保育士事情など内容は多岐に渡ります。
https://indeep.jp/why-people-with-panic-disorders-should-not-use-masks/
■パニック障害の人はできるだけ「マスクを避けたほうが望ましい」医学的理由。そして私は、子どもや若者たちの胸腺が萎縮した病的な社会の出現を懸念している
2020/08/04 T細胞, パニック障害, マスク, 二酸化炭素, 恐怖, 扁桃体, 胸腺の萎縮
7月から屋外でのマスク着用が義務化されたフランスのリール。newsmax.com 若者が「胸腺の萎縮」による免疫力低下に見舞われている可能性 今日(8月4日)、一番気温の高い時間帯のあた ...
https://indeep.jp/congratulations-to-sweden-i-love-you-now/
■おめでとう、スウェーデン。そして、ありがとう。その中で我々のほうはただ退化していく
投稿日:2020年7月28日 更新日:2020年8月1日

・賑わうスウェーデンの首都ストックホルムのタントルンデン公園 5月30日 HENRIK MONTGOMERY
HENRIK MONTGOMERY/TT News Agency/AFP via Getty Images
https://www.businessinsider.com/sweden-coronavirus-cases-deaths-fall-not-mean-lockdown-plan-worked-2020-7
それは端的にいえば、「実は、私は以前、スウェーデンが嫌いだった」のです。
それが消えたばかりか、この世で最も好きなひとつとなった。
なぜ、スウェーデンという国と、そこに住む人に対して、以前あまり好意を持つことができなかったかというのはともかくとして、事実としてそれがありました。
しかし、何度か記事にしていますように、新型コロナウイルスに対してのスウェーデン国家の「人々を弾圧しない」という態度と、そして、それを受ける国民の態度は、尊敬に値するとしか言えないものであり、スウェーデンという国と、その人々はこの世界で最も私たちが参考にしなければならない人たちだと知ることになりました。
他の多くの国や地域が「間違った価値観で命というものを評価」する中で、スウェーデンは、新型コロナウイルスに対して多数の死者が出る中でも、人々の生活をいっさい変えずに突き進みました。
「輪廻転生の中で受肉した人間がこの世に生きている意味は何か」
という意味への理解が根底にあるとしか思えない勇気のある態度だと思います。
そして、現在、スウェーデンは新型コロナウイルスでの死者がほぼ出ない毎日に戻っていて、この後はわからないとはいえ、
「パンデミックは終わった状態」
となっています。
これは、7月に入ってすぐの頃の以下の記事でも取り上げましたけれど、基本的には同じように、もはや脅威がほとんど存在しないまま現在に至っています。
スウェーデンの新型コロナウイルスによる新たな死者数がパンデミックが始まって以来、初めての「0人」に
地球の記録 2020/07/06
■災害シーズンのコロナ禍にどう向き合うか?
児玉龍彦×稲葉基高(災害緊急支援プロジェクトARROWSリーダー・医師)
https://youtu.be/RRFEx-d2ASY
災害シーズンのコロナ禍にどう向き合うか? 児玉龍彦×稲葉基高(災害緊急支援プロジェクトARROWSリーダー・医師)(2020年7月21日)
35,916 回視聴?2020/07/28
26:15
PeaceWindsJapan
チャンネル登録者数 3050人
児玉龍彦先生(東京大学先端科学技術研究センター名誉教授)と、緊急災害支援プロジェクトARROWSリーダー・医師の稲葉基高が「災害×コロナ」をテーマにオンライン対談を行いました。
現状認識や打ち手について、児玉先生が改めて平易な言葉で解説する内容です。
連日多くの感染者が確認される今、ぜひ最後までご覧ください。
本プロジェクトでは、新型コロナウイルス精密抗体検査大規模実施のための募金を開設しています。
【Yahoo!ネット募金「新型コロナ抗体大量測定で安心な社会を」】
https://donation.yahoo.co.jp/detail/9...
ぜひ、拡散や寄付でご支援をお願いいたします!
児玉龍彦(東京大学先端科学技術研究センター名誉教授)
稲葉基高(認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン/緊急災害支援プロジェクト「ARROWS(空飛ぶ捜索医療団)」リーダー・医師)
00:36 Q. 感染者数が再度増加している現状について
02:07 Q. ウイルスが再増加しているのは変異したためなのか?
03:57 Q. 今後の対策は?
05:33 Q. 医療機関が患者で溢れる事態は想定されるのか?
09:04 Q. いつ・どの検査が適切か?
10:36 Q. 早急に感染の有無を知りたい場合に適した検査は?
11:05 Q. 被災地でのコロナウイルス感染対策について
11:43 Q. PCR検査で感染力がない人を拾ってしまう可能性は?
12:40 Q. 令和2年7月豪雨被災地での支援活動の様子は?
14:50 Q. 検査拡充を可能とする体制について
17:54 Q. 医療従事者の日常生活について
18:43 Q. 感染集積地を抑える方法は?
19:53 Q. 検査への外部人材の活用について
21:00 Q. 今後の動向について
25:05 児玉先生からのメッセージ
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c0afea124720a4e627f8ec391b81b7b0f4af308
■コロナ感染抑制のカギ握るのは14歳以下の子供? 米・伊で報告
8/4(火) 7:30配信
Forbes JAPAN
Photo by Alexi Rosenfeld/Getty Images
2つの国の特定の地域で行われた調査で、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の要因に関して共通点のある結果が示されていることがわかった。感染した乳幼児から14歳までの子供たちが最も“効率よく”感染を拡大させ、パンデミックが続く大きな要因になっている可能性があるというのだ。
研究結果を報告したのは、米イリノイ州シカゴにあるアン&ロバート H. ルーリー小児病院の医師ら(米国医師会雑誌:JAMAで発表)と、イタリア北部トレント自治県の保健衛生当局の専門家ら(査読前の論文を公表するmedRxivに掲載)。
シカゴの研究チームは、感染検査のために鼻咽頭(上咽頭)から採取した検体に含まれるウイルス量を調査した。その結果、軽度~中程度の新型コロナウイルス感染症(Covid-19)を発症した5歳未満の幼児の鼻咽頭には、それ以上の年齢の感染者の10~100倍のウイルス量があることを確認したという。
感染した5歳未満の幼児が咳やくしゃみをしたり、大声を出したりすれば、より多くのSARS-CoV-2を含む飛沫が鼻咽頭から空気中に放出される。成人の感染者の100倍ものウイルスを持っているとすれば、幼児がより効率的にウイルスを拡散させていると考えるのは理にかなったことだ。
研究チームは、Covid-19を発症するこの年齢の幼児の割合は少ないものの、感染拡大に大きな役割を果たしている可能性が高いと指摘している(5~17歳の子供たちのウイルス量は、18歳以上の成人とほぼ同じだったという)。
もう一方のイタリアでの調査は、トレント自治県で行った大規模な接触者の追跡調査の結果をまとめたもの。同県では感染者の急増を受け、今年3月からロックダウン(都市封鎖)を実施。学校・大学、食料品店と薬局などを除くすべての店舗を閉鎖したが、1カ月以上にわたって感染者が急増した。
調査で明らかになったのは、子供は成人と比べて感染・発症のリスクが低いものの、14歳以下の子供がほかの人に感染させるリスクは成人より2倍以上大きくなっていたということだ。
接触した人に占める発症者の割合が最も高かったのは、14歳以下の感染者(22.4%)で、最も低かったのは30~49歳の感染者(11%)だった。これについてチームは、「子供たちが同一世帯の成人を感染させるリスクが高い」と説明している。
さらに、感染した幼児の鼻腔に特にウイルス量が多いことはRSウイルスでも確認されていることから、SARS-CoV-2でも同様であるためだろうと述べている。これは、シカゴでの研究結果と同様の指摘だ。
シカゴとトレントの調査結果はどちらも、制御不可能な感染拡大の長期化に直面するなか、閉鎖していた学校を再開すべきかどうか検討中の国に深刻な影響を与えるものといえる。
「いろいろな物を触ってはいけない」「おもちゃなどを共有してはいけない」「マスクをしなさい」、などと言っても、幼い子供たちが常にそれらの指示を守るとは考えられない。つまり、避けるべき行動が取り続けられる可能性がある限り、感染拡大の抑制は難しいということになる。
乳幼児から14歳の子供たちの感染力が成人より強いとすれば、1日当たりの新規感染者数が増加、または急増している地域で学校を再開することは極めて危険であり、賢明ではないともいえそうだ。
William A. Haseltine
【関連記事】
イタリアのコロナ入院患者、発症から2カ月後も8割近くに後遺症
新型コロナ感染で脳に損傷の恐れ、英医師らが長期的影響を警戒
山中伸弥教授に問う、新型コロナウイルスは社会と人体をどう変えるのか?
服に付いた新型コロナウイルスの生存期間は? 適切な洗濯の方法とは
「コロナ封じ込め成功」の台湾、2020年は1.77%の経済成長予測
最終更新:8/4(火) 7:30
Forbes JAPAN
日本の7月のコロナ第二波は、北京第2波「コロナ患者」2万4536人中死者2103人と連動する『特段の事情』による感染中国人の、日本への裏入国の激増が、隠された本当の原因である。
■児島(児玉)龍彦東大名誉教授「コネのある政治家はアビガンを服用している」
7月特段入国者一日800人以上月間2万6853人、7月空港検疫276人陽性 内の218人=外国籍
これら特段の事情の入国者=歩くウイルス兵器(中国超限戦戦法)が、日本を滅ぼす
https://youtu.be/2GlrGuM4IYE
『児島龍彦東大名誉教授「コネのある政治家はアビガンを服用している」◆特段の事情具体例に「新規入国」が加筆された』第199回【水間条項TV】フリー動画
42,509 回視聴?2020/08/06
22:54
水間条項TV
チャンネル登録者数 11.7万人
◆「厚労省にコネのある人は全員飲んでいる。」自分達は飲んでおきながらアビガンを承認しない政治家。危機を煽って国を滅茶苦茶にするのが彼らの目的?安倍麻生がマスクをすぐ外すのも頷ける。コロナ特効薬
https://youtu.be/GkcwGYSy_GY

特段の事情とは別枠で、新規入国者9万人追加

7月空港検疫276人陽性 内の80%の218人=外国籍
彼らが日本列島をダイヤモンドプリンセス号化する。

7月特段入国者一日800人以上月間2万6853人

8月特段入国者一日千人以上
■日本壊滅:7月1日から21日までで空港検疫コロナ感染者外国人「166名」 2020/07/22
https://youtu.be/M52nYq6hYno
『日本壊滅:7月1日から21日までで空港検疫コロナ感染者外国人「166名」』第185回【水間条項TV】フリー動画
58,568 回視聴?2020/07/22
16:24
水間条項TV
チャンネル登録者数 11.7万人
■北京第2波「コロナ患者」2万4536人中死者2103人 2020/06/27
https://youtu.be/_L_4W_u9iCw
『北京第2波「コロナ患者」2万4536人中死者2103人:北京で発砲事件十数人負傷4名即死』第160回【水間条項TV】フリー動画
122,418 回視聴?2020/06/27
14:50
水間条項TV
チャンネル登録者数 11.7万人
●簡易キットによる抗体定性検査、陽性者の9割が、定量検査で陰性に
2020/06/03
抗体定性検査の陽性者、定量検査で陰性に
■「新型コロナの抗体陰性が仕事に必要なんです!」に対応して思うこと
2020/06/09
谷口 恭(太融寺町谷口医院)
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/taniguchi/202006/565938.html
過去のコラム「現状の新型コロナ抗体検査は社会混乱招くだけ」で述べたように、現在市場に出回っている新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗体検査は感度も特異度も十分とは言えず(関連記事:抗体定性検査、陽性者の9割が定量検査で陰性に)、臨床診断に使うべきでない、というのが僕の考えだ。「疫学調査に用いるのはかまわないが、個人の利益にはならない」と言い続け、抗体検査を希望する患者の依頼を断ってきた。
だが、そういう訳にもいかなくなり、ついに太融寺町谷口医院(以下、谷口医院)でも抗体検査を実施することになった。その理由は「職場などへ提出しなければならない」という声があまりにも多いからで、中には「抗体検査の結果を提出しないと仕事がもらえない」という人もいた。フリーランスでメディア関係の仕事をしているらしい。
感染症の陰性証明がいかに馬鹿げているかは今さら論じるまでもなく、特に「インフルエンザの陰性証明を学校から求められている」と言われて辟易とした経験はほとんどの医療者にあるのではないか。簡易キットで陰性証明はできないことを説明し、担任ではなく学校医に相談するよう助言することもあれば、どうしても必要と言うならその担任に谷口医院に電話してもらってくださいとつっぱねたこともある。ちなみに、実際に学校から電話がかかってきたことは一度もない。
COVID-19についても抗体検査の陰性証明など何の役にも立たないわけだが、さすがに「提出しないと仕事がもらえない」と言われると、診察室で正論を振りかざしても意味がないことに気付かされる。そこで「臨床診断には使えず現在存在する抗体検査は疫学調査用」ということを納得してもらい、それでも希望するという人にのみ検査をしている。ちなみに抗体検査(IC法)は、ニチレイバイオサイエンスの「STANDARD Q COVID-19 IgM/IgG DuoTest」(IgM抗体、IgG抗体の迅速検査、写真1)を導入しており、自費診療で5500円(税込み。ただし診察代が別途必要)。
(以下の記事を抜粋転載)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61393
■抗体消滅問題、「免疫パスポート」の鍵は「T細胞」
未感染者が新型コロナに抵抗力を持っていた理由
2020.7.22(水)
星 良孝
海外の論文に目を通すと、ウイルスへの免疫のとらえ方は世界的な転換点にあると気づく。筆者はこれまでも動物のコロナウイルスについての知見も交えながら触れてきたが、改めて最新の研究を踏まえて新型コロナウイルスへの免疫について考察する。
肉弾攻撃を担うT細胞が一縷の望み
ここ最近、新型コロナウイルスの免疫にまつわる研究が続々と発表されている。日本でも大きく報じられたので知っている方も多いかもしれないが、7月11日、新型コロナウイルスに抵抗するための「抗体」が短期間のうちに消失する可能性があると報告された。ウイルスへの抵抗力につながると考えられている抗体が思いのほか持続しないという研究結果であり、世界に衝撃を与えた。
英国キングス・カレッジ・ロンドンの研究グループが査読前論文として発表したもので、分析の結果、症状が出た当初こそ抗体は増えるものの、1カ月ほどで低下し、その後には検出できなくなる人がいると割り出した。
抗体が消えてしまえば再び感染する可能性がある。それがコロナウイルス科のウイルスが原因の一つになる一般的な風邪とも共通するのではと、笑えない指摘を論文ではしている。新型コロナウイルスへの対策がより難しくすることになるため、悲壮感を持って受け止められた。
こうした「抗体」のもろさが明るみに出る中、暗がりに光明を照らしてくれているのが「T細胞」という別の形の免疫だ。
体内の細胞を描いた漫画『はたらく細胞』(清水茜、講談社)の分かりやすい表現を借りると、免疫には「バズーカ砲」と「肉弾攻撃」がある。バズーカ砲は抗体で、肉弾攻撃はキラーT細胞をはじめ外敵を殺す細胞性免疫だ。
今、バズーカ砲がすぐに弾切れしてしまうとの懸念が持ち上がっている一方で、肉弾攻撃を担うT細胞の方が長持ちし、新型コロナウイルスへの抵抗力を引き上げる上で不可欠と示した研究結果が続出しているのだ。
未感染者がウイルスへの抵抗力を持つ理由
7月15日、著名科学誌の英『ネイチャー』の論文では、新型コロナ制圧に向けた興味深い研究結果が報告された。先に見た「抗体消失」の研究結果とは対照的に、長期にわたって維持されるT細胞にまつわる発見だ。免疫の仕組みはややこしいかもしれないが、今後の解決策を考えるときには重要だと考えるので紹介する。
研究報告をしたシンガポール科学技術研究庁の研究グループは「執念の研究者」と言っていいかもしれない。2003年に香港で流行したSARSも含め、コロナウイルスにおける免疫の実態を継続的に検証してきたグループだからだ。
この研究グループは、2016年に、SARS流行の11年後の時点で回復者の免疫を調べた研究結果を出した。そこでは、抗体が早期に消えるのに、肉弾攻撃を担う細胞の一つである「メモリーT細胞」が長持ちし、10年以上経っているのにSARSに反応できることを明らかにしている。コロナウイルスに対する免疫の実態を考える上では画期的で、現在のパンデミックの中でも幾度も他研究で引用されている。
この7月に彼らが新たな研究で示したのは、新型コロナウイルスやSARSに感染したことのない人にも、新型コロナウイルスに反応可能なメモリーT細胞を持つことが多いという意外な結果だった。
日本でも、類縁ウイルスに感染した経験があると、別のウイルスにも抵抗力を持つ「交差免疫」が話題に上っている。風邪の原因になるコロナウイルスとの関係が指摘される。ところが、シンガポールの研究から浮かび上がったのは、面白いことに、人のコロナウイルスではなく、むしろ動物の持つコロナウイルスだった。
17年近くも免疫が維持したSARS回復者も
研究の中で調べているのは、新型コロナウイルスから回復した36人に加えて、過去にSARSから回復した23人と、いずれの感染症にかかっていない37人(感染者と接触もしていない)である。
まず、新型コロナウイルスやSARSに感染して回復した人を見ると、新型コロナウイルスが持つ「ヌクレオカプシド」というタンパク質(NP)に反応する免疫が全員で確認された。ウイルスのボディを構成する主要なパーツに反応していることになる。
次に、新型コロナウイルス回復者では36人中5人、SARS回復者では23人中2人が新型コロナウイルスの持つ遺伝子増幅のためのタンパク質(NSP7、NSP13)に反応していた。SARSに感染して回復した人については、実際に流行のあった2003年頃から17年間程度も免疫を維持していたと推定される。新型コロナウイルスとSARSウイルスとの持っているタンパク質が類似しているために、引き出される免疫が共通していたことになる。
画像
https://jbpress.ismcdn.jp/mwimgs/c/3/600m/img_c3acb25f0e52bb8dfd24864206f692bf76422.jpg
新型コロナウイルス回復者(COVID-19)、SARS、未感染者(Unexposed)の血液における新型コロナウイルスのタンパク質に反応するT細胞の有無を調べたもの。ヌクレオカプシドのタンパク質(NP)および遺伝子増幅に関連したタンパク質(NSP)に対して反応するT細胞がそれぞれのグループで確認された。未感染者に反応するT細胞も存在していた(出典:Le Bert N, Tan AT, Kunasegaran K, et al. SARS-CoV-2-specific T cell immunity in cases of COVID-19 and SARS, and uninfected controls [published online ahead of print, 2020 Jul 15]. Nature. 2020;10.1038/s41586-020-2550-z. doi:10.1038/s41586-020-2550-z https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32668444/)
一方で、意外だったのが未感染の人での結果だ。というのも、37人中19人が、やはり新型コロナウイルスの持つタンパク質に反応することが分かったからだ。中でも、8人については新型コロナウイルス回復者やSARS回復者では見られなかった、遺伝子増幅のためのタンパク質(NSP7、NSP13)だけに反応するT細胞も確認された。
遺伝子増殖のためのタンパク質は、新型コロナウイルスやSARSばかりではなく、新型コロナウイルスやSARSを含む幅広いベータコロナウイルス属に共通して存在しているパーツであるからだと考えられた。
研究グループが背景として疑ったのが、やはり「交差免疫」の関与だ。研究グループが調べたところ、人の風邪の原因になるベータコロナウイルス属では遺伝子増幅のためのタンパク質(NSP7、NSP13)の類似性が低く、それは理由ではないと見られた。むしろ過去に接触していたウイルスとしては、前述の通り、人以外、動物が持つベータコロナウイルス属と推測している。筆者は過去の記事で指摘したが、ベータコロナウイルス属には、牛や馬、豚、ネズミ、コウモリなど複数の動物に固有のタイプが存在する。そこに答えがある可能性もある。
この研究から遡る5月には、米国ラホヤ免疫研究所のグループも、新型コロナウイルスに感染していない人で、新型コロナウイルスに反応できるT細胞を持つと報告していた。
このときは風邪の原因となるコロナウイルスを疑っていたが、シンガポールの研究を踏まえれば、正体は動物かもしれない。そこはさらなる検証は必要になる。
いずれにせよ、指摘できるのは、繰り返しになるが、抗体とは対照的に、T細胞を見ると、「感染の痕跡」がしぶとく残るという事実。SARS回復者で17年程度も免疫が維持されたのは象徴的であり、未感染でもT細胞を長期維持されていたのは意義がありそうだ。
ウイルスから身を守ってくれるのかまでは未知数とはいえ、こうしたT細胞こそが免疫パスポートにつながってくる可能性も考えられる。新型コロナウイルスを制圧する道程を考えていく上で、わずかに見える光明がここにはある。
T細胞の有無を検査することも一考
7月17日、英国インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究グループは、『サイエンスイミュノロジー』において従来の研究結果を踏まえ、「パンデミックの初期には、抗体のデータに診断や治癒の可能性を見いだしていたが、感染症の全貌が見えるほどに、T細胞のデータが必要であることがはっきりしてきた」と指摘した。
この中で、診断において、新型コロナウイルスに対応したT細胞を測る検査の可能性を指摘している。結核では、T細胞を測定する「クオンティフェロン」と呼ばれる検査が存在している。さらに、診断の際やワクチン開発などにおいてT細胞に注目するのは重要と見ている。
一方、過信も禁物であると同グループは見ている。T細胞の増加によって新型コロナウイルスを阻止できるのかは検証が必要と指摘。重症患者ではむしろT細胞の増加も認められ、病気にむしろマイナスに働く可能性もあるのだ。複数の種類があるT細胞によって、メリットやデメリットが決まってくる可能性もある。
筆者は以前の記事で書いているが、そうした違いをうまく利用すれば細胞治療の可能性も開けると思う。日本でもテラやロート製薬が乗り出しているところだ。最低限言えるのは、これまで日の当たらない存在だったT細胞をより意識したウイルス制圧の戦略を立てていく必要があるということだろう。
短期で消失すると指摘された抗体も可能性はまだまだ残されている。7月15日に著名科学誌の『ネイチャー』において、米国ヴァンダービルト大学をはじめとする研究グループは、分子の構造が一種類で均一に作られた抗体(モノクローナル抗体と呼ばれる)は、新型コロナウイルスの感染性をうまく抑えられると動物実験の結果などから報告している。抗体もばらばらな構造ではなく、性質を揃えれば、ウイルスのコントロールへの有効性を高められると見られる。
抗体をどう作るか、いかに維持するかなど解決すべき課題は少なくない。これまでの記事で指摘してきたように、感染症を増悪させる「抗体依存性感染増強(ADE)」の弊害を防ぐ観点も依然として重要だ。
免疫というと、抗体に関心が集まりがちだが、最新研究を見ていくと、T細胞も同レベルに大切だと考えられる。免疫パスポートの実現とも関係する。今は一般的ではないが、T細胞を検査できるような仕組みを一般化していくことも視野に入れておく必要はあるだろう。
(抜粋転載おわり)
■変異するコロナウィルスに免疫システムが欺かれる
精密な抗体測定から安全・安心を社会を取り戻す
東京大学先端科学技術研究センター がん・代謝PL 児玉龍彦
一般財団法人 村上財団 創設者 村上世彰
講演資料引用
基本3原則
(1)全員検診で感染集積地候補を発見する
(2)PCRで徹底検査する
(3)GPS、コンタクトトレーシングで徹底
追跡する
変異するコロナウィルスに免疫システムが
インフルエンザとどこが違うか
1. 2面性を持つ。無症状や軽症の患者が多い一方、突然、見たこともないような肺炎が起こり、呼吸不全が起こり、人工呼吸器が長期にわたり外せなくなり、致死的な場合も多い。
2. 突然、感染者が増加し、理由もわからず、感染が終息していく、と思うとしつこく続き、再び蔓延する。
無症状の人が感染を広げ、突然嵐のような蔓延が繰り返しおこる。不安が募り、経済・社会に壊滅的影響を与える。震源地を断つ必要がある。
精密な抗体の検査とは?
血液中の抗体濃度は、化学発光と磁気ビーズ技術で自動化され、少量のサンプルで安全に定量測定で数値化できる。
1. 抗体濃度が高い人の多くは過去に感染しているので、社会の中で感染した人がどれだけいるかが明らかになり、感染集積地がわかり、対策を立てる役に立つ。
2. 中和抗体の候補のS抗体や、重症化につながりやすいN抗体の、IgG、IgMの変動から患者さんの病状を正確に知理、治療法の選択が可能となる。
3. ワクチンなど治療法の効果に判定に役に立つ。
何がわかったか(6)無症状で抗体が上昇しない人がいてIgAによる粘膜免疫、T細胞による免疫記憶が重要である
(1)協議会では、PCR陽性の重症者を中心とする大学病院でのデータで継時的変化とカットオフを決めてきた。そこでもIgGの上昇を見ない患者さんが例外的に存在していた。
そのため当初のカットオフ(10以上)に加え、要経過観察(5以上10未満)を推奨。
(2)さらに軽症者の多い市中病院の大量測定を進めつつあり、無症状の人の抗体価のデータを集計して見ると、PCR陽性でありながら2週間以上たってもIgGの上昇しない患者さんが少数ながら存在することを複数の医療機関で確認した。
一方N抗原とS抗原の個別測定を開始し、N抗原へのIgA抗体が重症例では上昇が顕著である。
(3)欧米から無症状患者で抗体が上昇しない保因者でT細胞のコロナウィルス の抗原認識が抗体とは独立に存在することが報告され、我が国における頻度を協議会と、細胞性免疫記憶の評価と合わせることを、検討中である。
N抗原とS抗原の個別測定を開始
確定診断のためにはPCRと精密検査を目的に合わせて行う
・PCRに関しては、rule inは強いが、rule outは偽陰性が多く弱点。
・抗体検査は、発症日からのタイムラグが問題だが、14日たつとrule in, rule
out ともにその能力はPCRをしのぐ。特にrule out機能が高いのが特徴である。
・臨床経過、CT像でCOVID-19が疑われるがPCRが陰性の例で、抗体検査が有用
・無症状患者の発見には、最初に検診の残余血清などで抗体で網羅的にみる。
・症状のある患者が集中しているところはPCRで全員検査が必要。
・抗体検査でも無症状で陰性にでる例が少数あり、検査法の総合的運用が必須
== FIN ==